事業戦略策定の落とし穴 フレームワーク編
2015年02月21日 マーケティング
こんにちは! 新規事業立上支援、事業戦略策定支援だけでなくクライアントと共に現場レベルで実行までご支援する徹底的におせっかい軍師 曽我宏紀です。
今回は事業戦略策定プロセスで陥りがちなワナとしてフレームワークについてお話し致します。
世の中には戦略を考えるためのフレームワークが溢れています。
フレームワークを解説した書籍もたくさんあります。
またコンセプトも溢れています。
ブルーオーシャン戦略、ドミナント戦略、ポジショニング戦略・・・・ 上げたらキリがありません。
こうしたフレームワークやコンセプトは正しく使えば非常に有効な武器になりますが、使い方を間違えると
毒にもなります。
残念ながら毒になっている場合がよくあるのです。
フレームワークを埋めただけコンセプトをそのまま当てはめただけの戦略は生きた戦略にはなりにくいのです。
一般化された概念は必ずしも個々の企業や事業に当てはまるわけではないからです。
流行のコンセプトやキーワードを並べ立て一見それっぽく見えるものの実際には何をやるのかわからない
戦略の目的や論点もブレブレの、いわゆる中身のない見かけ倒しの戦略となってしまいます。
つまり、実現性の極めて薄い「絵に描いた餅」「机上の空論」型の戦略となってしまいます。
さらに現在は産業構造が流動化されてます。
飲食事業会社がブライダル事業をしていたり、家電メーカーが車を作ったり、携帯電話会社が電力事業をしたり
今は昔のように業種・業態に単一性があり定義しやすかった時代ではないです。
競争相手は誰か?ターゲットは誰か?市場はどこか?
それによって組み立てるべき戦略も異なってきますが、今は競争相手の定義も多様化され
フレームワークにははめることも難しい場合があります。
そもそもフレームワークは20年も30年も前に作られた概念が多いのです。
いわば、強引にその使えない、適切ではないフレームワークにはめようとすると大きな落とし穴にはまってしまいます。
落とし穴にはまったと気が付かずに施策を進めてしまいますと事業の成長に大きな影響を及ぼす可能性があります。
そこで当社では、自社で策定した戦略にブレ・間違いはないか?他のファームで策定された戦略が実現可能かどうか?
を戦略オプションの施策を実行する事前に知ることが重要だと考えセカンドオピニオンサービス
http://fu-assist.jp/guide/2nd-opinion/
を始めました。
事業で勝つ為には戦略が重要なのはご存じのとおりですが
みなさんご存じのとおりでも、
今、問題になっているマクドナルドはなぜ、今でもハッピーセットに力を入れているのか?
大手家電メーカーはテレビや携帯電話で大打撃を受けたにもかかわらず、なぜ同質化しているのか?
なぜ富士フィルムは本業からまったく毛色の違う、薬や化粧品で成功したのか?
少し考えても、戦略は正しかったのか?適正だったのか? わかるかと思います。
戦略を策定するときは、フレームワークを理解した上でうまく道具として使うことが重要です。