事業戦略策定のワナ 知っている「つもり」、正しい「はず」の考え方
2015年02月05日 マーケティング
こんにちは! 新規事業立ち上げ支援、事業戦略策定・実行支援をクライアントと共に現場レベルで実行する徹底的におせっかい軍師 曽我宏紀です。
本日は、事業の戦略についてお話ししたいと思います。
事業戦略の策定中にクライアントの経営者、幹部からよく言われるお話しです。
それは、過去の成功例や自社の業界知識が色メガネのフィルターとなり現実を見誤っている事が多いことです。
「営業をもっと頑張れば、業績ももっと上がるはずだ。オレらの時はそうやって寝る間もなく仕事した。」
「バブルの頃は機械をフル稼働させ、通常の月間生産数の何倍かを生産していた。やればできるはずだ。」
「今、売上が冷えているのは、景気が悪いからだ。回復すれば消費者は戻ってくる。」
「他社が商品ラインナップをたくさん出し続けている。我が社も負けじと新商品を出し続けなければいけない。」
「・・・・・」
結構きりがないくらい例はあるのですが、
正しくかつ徹底して現状について理解できている企業は少ないのが現実です。
多くの場合、それは経験則からくる思い込みや感覚から、知っている「つもり」
正しく理解できている「はず」になっています。
その結果、実行している戦略も正しい「はず」になり戦略の間違いに気が付かないのです。
事業戦略の策定において何よりも重要な事はまず、自社や事業、そして取り巻く環境などの現状を正しく理解することにあります。
上記のような「つもり」「はず」の前に、その根拠は何か?徹底的に知る事です。