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マーケティング「顧客分析で集客が変わる?」 Part2

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こんにちは! マーケティング戦略の策定から実行までご支援する「おせっかい軍師」こと曽我宏紀です。

マーケティング「顧客分析で集客が変わる?」 Part2ということで前回の続きをお話しいたします。

 

マーケティングツール氾濫の時代

私が15年前に展開しておりましたマーケティングツールの話です。

 1999年頃ですが店舗のマーケティングツールになると思い「メール配信システム」を開発し店舗に営業していた時期がありました。

その当時はまだめずらしいツールでしたので店舗にとってはタイムリーな告知ができるということで多くの店舗で利用いただきました。

他社で私よりも大きい企業が参入し始めていましたが差別化を図る為にJIF画像3枚くらいをパラパラマンガのように切り替えるJIFアニメを作成し配信するというサービスをしたのですが、これがかなりウケました。

例えば、居酒屋でメール会員向けにこんなメールを一斉配信します。

会員は受信メールを開くと、生ビールのジョッキの画像がでてきて、

18:00~19:00までなんと!!

生中1杯200円サービス!!

と画像を切り替えて、まるでテレビCMのように(動画ではないですが)見せる工夫をしました。

スーパーでもタイムサービスの告知を画像付きで配信しました。「タイムサービス!16:00~ 生卵1パック50円!」

テキストの文字だけでなくビジュアルで告知するという方法ですね。

今で言うデジタルサイネージみたいなものです。

その後、携帯電話から予約ができるインターネット予約システムを開発しサロンや歯科医院など予約が必要な店へ販売しました。

まだホームページを持っていない店舗も多かったので店舗のホームページ制作と併せて販売していました。

予約システムは各キャリアごと(ドコモのi-modeや現au、当時IDOのEZ-WEBなど)に違うシステムが必要でしたので全キャリア対応にするのはなかなか大変でしたが全キャリア対応にした事で多くの店舗に導入いただきました。

さらに私は単にインターネットで予約ができるだけではマーケティングツールにはならないので、「顧客管理」「販売管理」ができる機能も入れました。

予約をする為には会員登録が必要で、氏名、生年月日、性別、住所などの「個人情報」を登録してもらいます。

そうすることで、顧客の動向がすべて把握できます。

美容サロンなら、どこにお住まいの方がいつ来店されて何をされたか?(メニュー)

また指名したスタイリストは誰か?(売上)

どのくらいの時間で作業したか?(生産性)

スタイリング剤など何か買ったか?(販売)

月、週、日ごとのユーザ動向、メニュー別売上実績、商品別売上実績、スタイリスト別売上実績、顧客の購入履歴などなど詳細に分析できるマーケティングツールを作りました。

もちろんその前からやっているメール配信システムとは連携してますので、会員に対してメールの配信も可能です。

以前のメール配信と違い、よりターゲットを絞って配信する事が可能となりました。

20歳を抽出して一斉配信、誕生日の会員を抽出して一斉配信など。

今の技術があれば、ユーザの集合分布をマッピングしどこの方面から来る客が多いのか知ることで、その方向へプロモーションの比率を上げるとか、その地域の媒体に掲載するとか。

アプリを連携しユーザ同士のつながりを解析、つながりのグループ単位でキャンペーンなどの訴求を考えるなど、もっとできる幅が広がりますけどね。

当時はここまでのことができる「全キャリア対応のCRM機能がある予約システム」は大手でもやってなかったのでPOSと連携できていなかったにも拘らず多くの店舗で導入いただきました。

 

あれから15年経ちますが今でもよくメール会員登録の案内やネット予約の案内など店舗で見かけます。

世の中には本当にたくさんのマーケティングツールを販売する企業が増えました。

店舗はそのような氾濫した情報の中から選択しなければならなくなりました。

しかしながら私が当時販売していた時代と比べて、店舗側は昔とそれほどITやマーケティングについてのリテラシーは変わってないのだと考えています。

ツールはツールです。ツールが氾濫する今だからこそ、何を選んだらよいのかの判断をする前に、業者のセールスに耳を貸す前に、まずは自店が顧客の事を知る仕組みを作ることをしなければならないと考えます。

でないと、せっかくの優秀なツールを導入したのに効果がまったく上がらないことになります。

人の代わりはシステムはしませんが、人の(業務の)補完はシステムはしっかり確実にしてくれる心強い味方です。

ですが、ツール依存ではだめです。ツールを開発し販売している業者が増えたということは導入している店舗も増えたという事です。

今ではめずらしくありません。便利なサービスがある店が増えたので、そこでの差別化は難しいのは想像に容易いかと思います。

そうなると同業他店との顧客獲得競争に勝つ為にはツールいかんではなくやはり「人」なのです。

 

サービス提供者である人が顧客をファンにしてファンが新たな顧客を呼ぶのです。

当社では人材育成やメンタルトレーニングもご支援している理由はそこにあります。

ロジカルな戦略論やツールだけでは本当の解決、目的達成にはならないからです。

メンタルトレーニング詳しくはこちらhttp://fu-assist.jp/guide/oogimi

 

当社がご支援するデータベースマーケティングではツールの販売はしておりません。当社にツールはございませんので。

データベースマーケティングの詳細はこちらhttp://fu-assist.jp/guide/dbmarketing

それは簡単なエクセルで作ったデータベースでも十分に活用できるクライアントさんもいるからです。

クライアントの必要に応じてツールをご紹介しております。

 

いかがでしょうか?

貴店の集客に対する視点を少し変えられて潜在的な且つ優良な見込み顧客を集客する。

優良顧客を育成し貴店のファンを増やす。

ファンが顧客を集客する。

というファンの集客サイクルを是非実現いただければと思います。

その為にはまず顧客分析「お客様をよく知る。」ことです。

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執筆者 曽我宏紀プロフィール

大学在学中に起業しイベント事業、金融コンサルタントを経て大手通信サービス会社に入社。
100名以上の営業部統括で事業戦略、営業戦略のキャリアを蓄積。

その後、独立しコンサルタントとして活動。
自営業時代の数多くの失敗経験から培ったノウハウと戦略及び泥臭い事も共に行動するハンズオン型支援を強みとする。

化粧品・アパレル・食品・飲料・小売業など、消費財・流通業界やIT・通信業界のクライアントに対して営業・マーケティング戦略、 ブランド戦略、事業戦略の策定・実行支援といった実績を多く持つ。