なるべくなら失敗したくない!新規事業立ち上げ支援 Part3
2015年03月05日 マーケティング
「なるべくなら失敗したくない!新規事業立ち上げ支援 Part3」
ということで今回が最終回となります。
前回で整理し把握できた内容についてまとめると以下の4点になります。
①自社の事業領域で新規事業を考える
②顧客視点で新規事業を考える
③自社の得意分野で新規事業を考える
④差別化、新しい価値の提供という点で新規事業を考える
たくさんある情報の中で自社を成長させる新規事業のネタについて取捨選択。選択と集中。
これを整理しまとめることで自社はどのような事業をしたらよいのか?
選択肢が絞れてきたと思います。
その上でもう一つ、最後の5番目のポイントについて考えます。
⑤マーケティングの10のキーワードで新規事業を考える
新規事業、新製品のマーケティングを考える上で大変大切なキーワードです。
■マーケティングの10のキーワード
①何を(製品、サービス)
②なぜ?何のために?(ビジョン、目的)
③誰に対して(市場、ターゲット)
④誰が(自社、パートナー)
⑤誰と(パートナー)
⑥どこで(チャネル)
⑦いつから・いつまで(期日、期間)
⑧どのように(方法)
⑨いくつ(数量)
⑩いくらで(価格)
良く聞く5W2Hに少し毛が生えたものですが、この10のキーワードになぞって考えます。
たとえば、下記のようになります。
①何を(製品、サービス)
電話の発着信時、メールの送受信時に7色に光るスマホケース
②なぜ?何のために?(ビジョン、目的)
スマホの普及率の増加とともにケースもデザイン、素材、機能性など様々なラインナップが市場に流通している。
が「おもしろい」コンセプトのケースはまだない。
③誰に対して(市場、ターゲット)
10代~20代の女性
④誰が(自社、パートナー)
自社(開発元)、渋谷109に出店のアパレルブランド
⑤誰と(パートナー)
渋谷109に出店のアパレルブランド
⑥どこで(チャネル)
109のオンラインショップ、リアル店舗
⑦いつから・いつまで(期日、期間)
2010年8月~2010年10月(3か月間)
⑧どのように(方法)
販促はパートナーからPR(ネット、リアル店舗)、人気モデルのブログから告知
⑨いくつ(数量)
3,000個
⑩いくらで(価格)
3,980円(税別)
このようにキーワードを埋めることができれば新規事業、新製品のストーリーを具体的にイメージすることができます。
具体的にイメージできるようになっているか?この点が重要なのです。
Part1で孫子の兵法書に習いお話しをしました。
戦う前から勝てるイメージができない勝負はするべきではないのです。
①~④で練り上げた新規事業や新製品の企画を⑤のマーケティングの10のキーワードにはめて具体的にイメージを描く事です。
Part1で弱気発言をいたしました。
頭から血がでるくらい考えたとしても100%の勝利するかどうかはわからないのが事業です。
天災が発生した、株価が急落した、政権が変わった、パートナーが急にちゃぶ台をひっくり返した。取引先が倒産した。社内で問題が起こった・・・・。など社外、社内に予測不可能な事象が起きる可能性もあるからです。
しかしながら、①~⑤のポイントをしっかりおさえて企画を立てれば、
なるべく失敗しない、勝利の可能性を高める事ができます。
是非、新規事業立ち上げの際に活用いただければと思います。